夫(彼)を愛する技術

夫・旦那(彼)を愛する技術(第四回/愛の習練・客観性)

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愛する技術の第四回目(客観性)


夫(彼)を愛する方法


愛する技術に必要な4つめの技術は、「客観性」です。


しかし、客観的に物事を見つめるという行為はとても難しいと思うのですね。


~『愛するということ』第4章「愛の修練」から~


愛を達成するための基本条件は、ナルシシズムの克服である。


ナルシシズム傾向のつよい人は、自分の内に存在するものだけを現実として経験する。


外界の現象はそれ自体では意味をもたず、自分にとって有益か危険かという観点からのみ経験されるのだ。


ナルシシズムの反対の極にあるのが客観性である。これは、人間や事物をありのままに見て、その客観的なイメージを、自分の欲望と恐怖によってつくりあげたイメージと区別する能力である。


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たとえば、ある女性が医者に電話し、その日の午後に診察を受けたいと言ったとする。医者は、今日は時間がないが、明日だったら診察できる、と答える。


すると女性は、「だって先生、うちからオタクまではたったの5分ですよ」と答える。医者は、「あなたにとってどんなに近くても、それで私の時間が節約できるわけではありませんよ」と説明するが、彼女には理解できない。彼女は状況をナルシシズム的に経験しているのだ。


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人間関係によくみられる歪みは、それほど極端ではない。いや、それほどはっきり外にあらわれないということだろう。


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また、妻のことを高圧的だと感じてる夫も多い。彼らは、自分の母親に執着しているために、他人からどんなに些細な要求をされても、自由を制限されるように感じるのだ。いっぽう、夫のことを無能で愚鈍だと感じてる妻も多い。子供の頃、白馬にまたがったハンサムな王子を夢みてるのに、夫がそのイメージとは縁遠いからだ。


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人間関係においても、客観性はまれにしか見れれず、相手のイメージは多かれ少なかれナルシシズムによって歪められている、と結論せざるをえない。


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客観的に考える能力、それが理性である。理性の基盤となる感情面の姿勢が謙虚さである。


子供のときに抱いていた全知全能への夢から覚め、謙虚さをみつけたとときにはじめて、自分の理性をはたらかせることができ、客観的にものを見ることができるようになる。


客観的に現実を見るということは、本当に難しいと思います。


誰でも、自分のフィルターを通して相手のことを見てしまうと思うんです。


客観的に相手を見つめるということの一つの能力として、謙虚さになることだとフロムは言っています。


人生のあらゆる場面で、この客観的であるように心がけなくてはいけないとも言っています。


それには、普段から自分がどういうときに客観的でないかについて、知っておく必要があるそうです。


例えば、僕の場合は、相手が自分の期待に対して、僕の内なるナルシシズムによって歪められたイメージ通りの行動を返してくれなかったときに、僕は感情的になり客観的になれないような気がします。


つまり、僕の勝手な期待に対して、僕のイメージ通りの見返りを返してくれなかったときです。


もしかしたら、相手が約束を守らなかったことなのかもしれないし、嘘をついたことかもしれません。


僕の期待に対して、相手がイメージ通りに動いてくれなかったということです。


そういったときに、はたして謙虚な気持ちになって、客観的に相手と自分を見つめることができるのでしょうか。


とても、難しいです。。。


そこで、フロム自身も『愛するということ』で、伝えているのですが、もう一つ大切な能力が必要になってくると言っています。


それは、信じること。


これは、エーリッヒ・フロムが『愛するということ』の中で、信じるということについて伝えたいこととは違う解釈かもしれませんが、


約束を破られたり、嘘をつかれたりした場合であっても、相手のことを信じることができるのなら、謙虚な気持ちになって、自分と相手を客観的に見るめることができるかも、ということ。


ただし、相手を信じるということは、そのひとの本質的な愛や考え方といった、人間としての核心部分について、僕が信じるに値すると、確信できた場合だけです。(信じるという行為について、フロムもそのように言っています。)


そこを信じることができるのなら、繋がっていられると思うのです。


そうでなければ相手を信じることができませんし、その人の本質的な部分を疑ってしまっては別れるしかないと思います。


だから、信じるという行為は、もっと自由であっても良いかもしれません。


逆にいうと、男女の間での「信じる」ということに永久保証はなく、その危うさと緊張感がかえって、僕たちを謙虚にしていくのかもしれませんね。


話は少し変わりますが、オシャレをしたり、お化粧したり、脱毛したりするという行為は、ある意味、自分自身を客観的に見つめることをしなければできない行為だと思います。


オスやメスとして、自分自身の遺伝子を残そうとする生存本能がオシャレをさせたり、お化粧をさせたりするのかもしれませんが、客観的に自分を見てるという行為には変わらないと思うんですね。


愛するという技術で「客観性」を身につけていくということは、自分自身が勝手に抱いているナルシシズムというフィルターを通して他人を見ないということ。


それには、謙虚な気持ちになり、期待をしたり、見返りを求めないことかな?とも思います。


人間関係のすべてのトラブルの原因は、ナルシシズムの期待に対しての見返り(結果はどうあれ、期待に応えること)を自分のイメージ通りに相手が反応しなかったことへの、不満が原因なのかもしれません。


少しでも期待と見返りを求めてしまってたら、自分のフィルターで相手を見ている始まりかもです。


とても難しいですが、それをなくすには、まずは、自分自身を信じる能力を鍛えることだと思います。


自分を信じるということは、たぶん、親が我が子に対して「信じる」という無条件の愛や、動物としての本能に近いものかもですね。


だから、「自分を信じる」ということは、誰かの影響で変わったりするようなレベルのものであってはいけないと思います。


謙虚な気持ちになって、ナルシシズムを克服していくことが、愛するという技術にはとても大切なのですね。


「信じる」という行為は、とても大きくて強い目的がある愛の基本形なのかもしれませんね。


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